新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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2月29日

うちの会社の中には、絶対に誰も好きな人などいないのに、常に大人気の施設がある。
 
EMCサイト。
電気メーカーの人なら、思い当たる節がある人も多いことだろう。不要輻射(機器側から外に放出する電磁波のレベルと思ってください)を測定する施設。一種の関税障壁としても機能しているような欧州の厳しすぎる規格。それを満足させるために、長い長い夜をサイトに籠もり、辛い、苦しい、悲しい、涙に暮れる日々を送ったことのある設計者も決して少なくはないはず。
 
下手すりゃ長期戦になることもあるEMC検討なので、サイトを奪い合うことになる。好む、好まざるに関わらず(って、「好む」なんて人は確実にいないはずなのだが)。
というわけで、必要になるのが予約システム。
 
うちの場合、一週間前の午前9:00の一瞬が勝負の時間。一日三枠の奪い合い。秒単位ではなく、msecオーダーの戦い。
日本公演一瞬で完売の超大物超プレミアム・チケット並の争奪戦が、毎日毎朝繰り広げられているのだ。
 

毎朝8時には出勤してるし、「神の腕」とも呼ばれる私は、関連する幾つものProjectで予約が必要な場合には常に声がかかることになる。ここのところ一週間くらい毎朝の予約で結構な確率でGetしていたのだが、昨日の予約、画面開いて予約しようとしても奇妙なエラーが出るだけ。きっとシステムの問題で、予約時間までに直るかと思ったのだが、結局駄目。前日の予約欄の次の日は空白のまま。
 
思わず電話してしまった。
「EMCの予約画面、予約しようとしてもエラーが出て、出来ないんですけど。今日の予約の分も空白になってて、誰も予約取れていないみたいなんですけど」
「調べてみますね。……。サーバはダウンしてないようですね。ちょっとお待ちください。予約画面開いてみます」
しばらくの間。
「予約はちゃんと取れているみたいですけど……」
そして、全ての謎を解く運命の言葉が。
「……3/1の分の予約ということで、よろしかったでしょうか?」
 
あっ!
 
まぁ、題名でこの真相をわかり切ってた人も多いだろうとは思うが、2月29日で予約しようとしてたよ。予約結果表示画面は月替わりになってて、気付かなかったのだ。このくらい理解してちゃんとユーザにわかるエラー出さないシステムが悪いんやーってのは、八つ当たりだよね、すんません。
 
「すみません、私の方の間違いでした(トホホ)」
頬から火が出るほどの恥ずかしさを久しぶりに味わってしまったよ。
 
 
 
でも、これでブログのネタが出来たと、かすかにおいしく思ってしまった私は、何かの病気でしょうか?