金曜日は課の宴会だった。会社すぐ側の焼き肉屋。
世の中にビールのジョッキのサイズは数々あれど、普通のお店で出るサイズとしては、きっとほぼ最大級。
その名もメガジョッキというのが、そこの名物(ちなみにメガライスってのもある)。
きっと1リットルまるまる入ってる。
初体験だったこともあって、ついついやっちまった。
メガジョッキ4杯。
ビールならいくらでも、な時代はもうとっくに過ぎてるというのに。
しかもその日は悪条件が二つ重なっていた。
わけあってその日から二泊三日で、かみさんが九州に帰省してて不在。
隣の駅に住んでる後輩が、具合が良くないからと、中途で帰宅。
なんと同じ向きの電車に乗る人間が一人もいない状況だった。
宴会の場の次の記憶は、肩を叩かれて訊いた次の台詞。
「お客さん、終点です」
電車を降りてみると、そこは相模大野。
なんだ、ついてる。まだ全然手前じゃないか。
でも、なんか風景にちょっと違和感がある。
時計を見る。なんで12時を過ぎてるんだよ!
あまりにも、あまりにもそう、空白の時間が長すぎる。
そして、この違和感は以前にも味わったことがある。
そう、折り返ってたのだった。
各停新宿行きに乗って、各停相模大野行きとなって戻ってきてたのだ。
慌てて階段を上って隣のホームに移動。
ちょうどぴったり我が家へ帰れる最終に間に合った。
というわけで、ギリギリセーフだったという話。
【教訓】
メガジョッキは三杯で止めておこう!
(そういう話ではないような気もするが……)