2010-09-14 文藝別冊 萩尾望都 少女マンガ界の偉大なる母 book 萩尾望都 少女マンガ界の偉大なる母(文藝別冊)出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2010/05/14メディア: ムック購入: 27人 クリック: 246回この商品を含むブログ (49件) を見る萩尾望都の創作の秘密、と言ったら多少大袈裟かもしれないが、家庭環境(特に家族との確執)がこんなに大きく作品に響いているものだとは思わなかったなぁ。その彼女のロング・インタビューを受けての、家族インタビューというのが圧巻。双方からの視点が読者に丸わかりなんだもの。ここまで赤裸々でいいのかと、こっちが不安に思っちゃうほど。でも萩尾作品を理解するのに、この二つのインタビューは読んでおくにかぎるような気がしたな。 作品的にもデビュー前の習作(鉛筆の下書き跡がはっきり見えるのが珍しくて良い)や、デビュー作の再掲、雰囲気ある「月蝕」の再録(これが人狼の始まりなんです、というオチだと思ってたんだけどね)など、充実している。 良いムックだと思う。