好きです、この少女まんが。5 異彩
プロの少女漫画家85人が“本当に好きな少女漫画”を厳選した
名作アンソロジーだけあって、本当に名作揃い。
これは残りの四巻も是非とも読まなくっちゃだな。
それぞれの思い出の作品が挙げられるわけなので、
若干古めかしい作品はあるんだけど、
でも、たしかにこの作品を好きだという人は多いだろうな、
と納得できる作品ばかり。
(ただまぁたとえば高野文子みたいに、これより凄い短編は
もっと一杯あるのにと、良い意味で納得いかないものはあるけど)
一つ一つの作品に、推薦文や自作解説が載っているのも、
共感を覚えたり、なるほどと思わされたりして、とても良い。
個人的ベストは羽海野チカ「星のオペラ」。
とあるテーマ作品なんだけど、企画本で読むと最初からネタバレ
みたいになってしまうので、こういう形で単独で読めて、より幸せだった。
いやあ、しかし、このテーマでこんな作品が描けるなんてやはり凄い。
第二位は言わずと知れた名作の萩尾望都「半神」。
一読、誰もがその凄さを感じ取れるような、強烈に力強い作品。
第三位はよしまさこ「嘘八百屋」で。
凄く心優しく沁みた作品だった。