新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

本格ミステリ書評サイト「幻影の書庫」の旧管理人のブログです。カテゴリー欄の全レビュー索引より、書評、映画評、漫画評、その他評の全一覧リストを見ることが出来ます。同じくカテゴリー欄の年間順位表より各年度の新刊ミステリの個人的ランキングを確認出来ます。

御礼

1/8の日記に対して、多数のコメントをどうもありがとうございました。
返事を書かなきゃ、書かなきゃとあたふたしているうちに、すっかり遅くなってしまいました。コメント欄も膨らんでるし、あまりにも日が空いてしまったので、改めて新エントリにて”御礼”とさせてください。
「幻影の書庫」はあまり”役に立つ”サイトではないと自覚してます。新刊読みのスピードは遅い上に、感想書くまでに1ヶ月くらいのDelayがあって、Upした頃はもう鮮度の落ちた作品ばかり。粗筋も書かない主義なので(容易には入手できないようなものは例外的に書くことあるけど)、読書の参考になるような情報は薄いはず。
SRの会方式の採点も、10点満点方式の割には上位・下位の条件が厳しすぎるので、結局は6点〜8点に落ち着いていて、これまた面白味もなく、参考にもなりにくいはず。
しかも引っ越して以降は自分なりには読書量が増えて(他の書評サイトの方々に比べたら、全然少ないとは思いますが)、時間に追われて感想の推敲も大して出来ず、感想自体の面白味も下がってると自覚してます(以前はもっと受け狙いを意識する余裕があったものなぁ)。
唯一の取り柄は、長くやってるだけあって、”感想の数が多いこと”でしょうか。年の功みたいなもんですね。
時々「何の目的で読んでくれてるんだろう?」と思うことあります。
そんなサイトをちょくちょく覗いていただいて、本当にありがとうございます!
 
では、コメントを書いてくださった方に、個々にお返事を。
> Clif
”好き”には理由が無くても許されると思うけど、その逆には出来るだけ理由を付けているつもりではいる。けど、時々は羽目を外しちゃうほど、けなしてしまうことも。で、そういう時の方が評判良かったり(笑) でも、まぁそれに甘えることなく、根拠を持って斬っていこうと思う。しがらみもなく、自由に書けることが素人書評の良さなんだと、免罪符のようにかざしてるけど、一時期ネット書評の野放し具合はどうよと作家の間で話題になってるって聞いたことある。今はそういう動きはなさそうだけど、でも、ちょっと自分の姿勢を改めて見返すきっかけにはなったかも。
> ふたばっち
そうですね。軸足だけは見失うまい、と自分でも思ってる。年食ってから(何せ30代で)始めたサイトなので、既に自分のミステリ観が固定化していたせいで、あまり最初からぶれはないと思う。固定観念がいいのかってのは別問題として、たしかにそのぶれのなさがクレームの無さにつながっているのかも。この人はこういう人なんだと割り切って貰えてる、というのか。ただ本格に関しては、ちょっと基準が甘くなってきたとこあったかなと、二階堂氏に気付かされはしました。やり方が酷かったので結果は悲惨なことになったけど、あの論争も上手く進めばいいきっかけにはなった可能性はあったと思うんですけどね。
> ぱっち
えっ、おめでとうを言う人が言われる人にあげる、だよね。私、根がオバサンですから、貰うもんは喜んで頂きまっせ…って、大阪のお○さんに言っても無駄か(あっ、○の中は"姉"ってことで←命が大事ってことらしい)。いつもこまめにコメントありがとう! こっちはいつも不義理してるのに。でも、いつも読ませて貰ってますよ。このところは読んでる本がほとんど共通してて、しかもいっつも(!)先を越されてる。ちょっと悔しい(笑) あなたは基本的には海外読みではなかったのか? あっ、そうそう、酒と勝負する話はもう書くことはないと思う……多分、年に一度くらいしか(笑)
> 聖司さん
こちらも「シナオシ」など、色々と参考にさせて貰ってます。どうもありがとう! ミステリ・プロパーだけでは見落とされてしまうジャンルで、特に教わる要素が多くて助かってますよ。紹介されてるゲーム(Remember11 とか Sense Off とか)も「やりたい!」と非常に思ってるんだけど、考えてみればここ数年買ったゲームでクリアしたものって、「ドラクエ8」と「キングダム・ハーツ」くらい。ブログとサイト、これにPSX、あと子供の相手してる時間を入れると、とても他の要素の入る時間がない。残念ながら諦めてます。勉強も忙しいでしょうが、これからもいろんな分野の作品の紹介、よろしくお願いします。
> 仙ちゃん
上記のようにあまり取り柄のない「幻影の書庫」ですが、「日本ミステリ百選」だけは自分でも結構自信のあるコンテンツ。「三指に入る」は言い過ぎでしょうが、正直嬉しいです。まぁ、自分が好きな作品ばかりを集めているので、自分で納得しててもしょうがないんでしょうが。でも、新本格以前と以降を等しく扱ったベスト表って、そんなにないと思うから、多少の存在価値はあるのかなぁと。「ベスト30」を選んだ際には、敢えて直球じゃない辺りを選んでいたので、100作だと心残り部分も全部救えたから自分では満足。「怒濤の全解説」は、今となれば書き直したいところが多数。「百選」で改めて怒濤の全解説を……って、不可能な夢を見るのは止めておきます(苦笑)
 
それでは皆様、本当にありがとうございました!