AKECHI 2巻
2巻のメインは、自分自身の「オールタイムベスト短編（国内編）」でも
不動の第１位に選んでいる「心理試験」。
しかしながら、何故自分がそういう評価をしているのか、という
基本的な部分が明確に示されるように描かれていない。
漫画だから絵的に表現できるようにという要素を重要視したのかもしれないけれど、
「心理試験」の逆説的な凄さが描かれないのは、納得いかない。
これは無いよなぁ、と思えてしまって、少なからずげんなり。
これだと、ごくごく普通の短編にしかなってない。
せっかく現代版にする意味合いが無かったのも問題点。
心理試験、逆に退化してるやん。指って……
心理試験自体を現代の技術で先端的に描けたろうに。
それでこそ、ちゃんと原作の凄さが表現できたと思うから。
満を持しての有名作品への挑戦かと期待したら、裏切られた気分。
