死刑囚捜査官 芥川介の事件簿 1巻
全4巻。それなりに続いたんだな。
倒叙ミステリとしては、ミステリ度は比較的高い。
ただ、色々と甘いところはありそう。
たとえば、ロープ結んで一本で下りて、
引っ張ればピンと外れるなんて不可能でしょ。
(体重がかかるよりも強い力で引っ張ってるわけではないし)
※ロッククライミングのノウハウで可能なんだったら、ごめんなさい。
死刑囚という設定もあまり生きていない。
手錠だけでこんな野放しはいくらなんでもあり得ない。
やっぱ死刑囚設定なら、羊たちみたいに安楽椅子探偵だよな。
犯人達もいさぎよすぎ。なんで若干詰め切れ無さ感が残る。
フーダニットの楽しみの無い倒叙物だし、
色々挙げたように微妙なところも多いし。
積極的に読みたいわけでも無いけど、まぁ百円棚ならいいかってとこか。