- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2017/09/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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長編としての結構以上に、前半の連作短編集的なエピソードが
より愉しみを与えてくれる。
今回は女性主人公がコンシェルジュの役に就いているおかげで、
まるでハウダニットの倒叙ミステリを読んでいるかのような印象。
どう難題を片付けるか、犯人側の視点(犯人じゃないけど)から
読み進めるような読書体験だった。
ただ一方、長編としての結構は、一作目より落ちる印象。
ちょっと複雑な構造にしすぎてるように思えて、
すっきりしない、くどくどしさが感じられた。
登場人物達に集約していくのも、
あまり必然性無く、無理筋にも思えてしまったし。
なので、採点は6点が限界。