雨を告げる漂流団地
「ペンギン・ハイウェイ」「泣きたい私は猫をかぶる」のスタジオコロリドによる
長編アニメーション第3作。前二作はいずれも未見。
雰囲気は悪くなくて、子供達は皆どこか魅力的で、結構良さげな感じで観てたんだけど、
まさかこんな放りっぱなしで終わるなんて、想像もしてなかったよ。
なんとなくわかるところはあるんだけど、根本のところが何も説明されなくて、
決着に至るきっかけも無いとしか思えないまま、ぬるっと終わってしまうんだものな。
何の説明も無く、タイムトラベルに巻き込まれて、何の説明も無く引き戻される、みたいな
作品って一杯あるけれど、タイムトラベル自体は理解出来るものだから、そう違和感は無い。
こんな不思議な状況を作って、何も説明無しに日常に戻る、は流石にないだろ。
これはあまりにも不誠実としか思えなかった。
夏芽が団地から落下するところから始まるので、
彼女の走馬灯に皆が巻き込まれてるという話かと最初思っちゃったよ。
心象風景とも思える過去の建物や思い出が巡ってきてるんじゃないのかって。
いやあ、そんな話じゃなくて良かったけど。
とにかく、も少しは説明いるでしょってことで、自分の評価は今一つ。