ファニーフィンガーズ ラファティ・ベスト・コレクション2
ああ、こっちの作品集の方が、全然良かった。
「カワイイ篇」ってのが、やっぱり良かったんだな。
愛らしいほら吹きじいさん、ラファティのイメージが蘇った。
これだよ、この読後感。
奇想の収まり感が実にしっくりと来る。
基本的にはアイデア・ストーリーなんだけども、
そういった着想だけが突出している感じではなくて、
すっとぼけたユーモア感の中に、自然にくるまれてるんだよなぁ。
この味が独特のラファティの持ち味。
奇想SF好きを虜にしてくれる、最大の要因のように思う。
さて、そんな中でベストを選ぶなら、「七日間の恐怖」かなぁ。
でもって第二位は愛すべき短編「九百人のお祖母さん」だなぁ。
結局やっぱりツートップは「九百人のお祖母さん」の収録作。
第三位は違うところから、同率で、
「超絶の虎」「うちの町内」にしてみよう。