新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

本格ミステリ書評サイト「幻影の書庫」の旧管理人のブログです。カテゴリー欄の全レビュー索引より、書評、映画評、漫画評、その他評の全一覧リストを見ることが出来ます。同じくカテゴリー欄の年間順位表より各年度の新刊ミステリの個人的ランキングを確認出来ます。

たんぽぽ娘

といわけで、まずはコレ。読み終えたのはだいぶ前だな。

たんぽぽ娘 (奇想コレクション)

たんぽぽ娘 (奇想コレクション)

奇想コレクション、最終回配本。まさに満を持しての登場って奴だな。
しかし、出遅れたせいで(なのかな?)、「栞子さんの本棚 ビブリア古書堂セレクトブック (角川文庫) 」と同日発売って。そっちは580円だし。
復刊ドットコムからも短編一本で出ちゃったけど、それなら角川文庫の方が絶対オトクだよね。
 
てな出版事情はともかく、本編の感想をば。
 
久しぶりの再読だけど、やっぱりいいなぁ。
愛する人がもっと愛おしく思えてしまうという”たんぽぽ娘効果”もGoodよん!
改訳版なのか。読み比べてみたいな。
 
ただ、その他の作品はこれぞってものはなかったかなぁ。
ボーイミーツガールな作品が多いことには多いんだけど。
 
表題作がベストは当然動かないとこで、あと2作選ぶとすると、
「エミリーと不滅の詩人たち」と、この作品が遺作ってとこが感慨深い「荒寥の地より」かなぁ。
後者はその結論に至る必然性があると、もっと良かったんだけどね。