- 作者: 山口雅也
- 出版社/メーカー: 南雲堂
- 発売日: 2017/10/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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メジャー感とは全然無縁の作品ばかり。
一番の傑作ばかりを揃えましたってアンソロジーだとしたら、
とっても物足りなさを感じてしまうだろうけど、
そういうコンセプトじゃなくて、復刻版ということで、
「らしさ」を優先したセレクションなんだろうと思おう。
なので、まぁ、作品としてこれは愉しかったと
手放しで思えるような作品は無かった。
そんなのさしおいて、一番面白かったのは、もうダントツで新人賞の選評会。
新井素子を選ばなかったら、この場で腹をかっさばく
(とまでは言ってないけど)くらいの勢いの星新一。
それに猛反発する小松左京。二人の間でおろおろする(?)筒井康隆。
掟破りの超新人類に対してのSF御三家の右往左往の愉しいこと。
こんな経緯を経て、彼女は世に出てきたのだな。あの頃はまったなぁ。
サイン会に兄妹で行って喜ばれたなぁってのが懐かしい記憶。