新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

本格ミステリ書評サイト「幻影の書庫」の旧管理人のブログです。カテゴリー欄の全レビュー索引より、書評、映画評、漫画評、その他評の全一覧リストを見ることが出来ます。同じくカテゴリー欄の年間順位表より各年度の新刊ミステリの個人的ランキングを確認出来ます。

再見<ツァイツェン>、また逢う日まで

TSUTAYA西友町田店の百円クーポンにて鑑賞の最後5本目。お薦めコーナーの旧作。

 

家族の絆、兄弟の愛を描き本国中国で大ヒットを記録した感動ドラマ。両親の死によって幼い4人の兄弟姉妹はそれぞれ別の家に里子に出される。悲劇の別れから20年後、世界的な指揮者に成長し再び中国に舞い戻った長女は、兄弟姉妹の再会を試みるが…。

 
もうなんと云っても、この子どもたち。
 
子役がいい作品といったら、今後そのうちの一つにはきっと、
本作を思い出してしまいそうな作品だった。
 
中でも、やはりそのハイライトは、
里親に一人一人を渡して別れていくシーン。
この長兄が凄い。子供達だけで。
ここはもう感動しかないよ。
 
本作がベタな感動ドラマであることは間違いないんだけど、
それでもこんなシーンは他では描けないよ。
このシーケンスだけで、本作は佳作だと思う。
 
ただ、クライマックスの描き方は万全ではないかなぁと。
何があろうと演奏を止めちゃダメでしょとか思っちゃって、
すっきり感動しきれなかったなぁってのが、ちょっと心残り。