新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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レヴィンソン&リンク劇場 皮肉な終幕

 
刑事コロンボ」の作者として有名なこのコンビ。
 
個人的には、より忘れられないのが、TVムービーの本格三部作。
「殺しの演出者(謎の完全殺人)」「殺しのリハーサル(刑事マッカロイ 殺しのリハーサル)」
「ギルティ・コンサイエンス」(括弧内はパッケージになった時のタイトル)
 
特に「殺しのリハーサル」は「探偵~スルース~」「デストラップ」と共に、
自分のミステリ映画ベスト3に入れるような作品。
(ミステリファンは絶対に必見の一作と言って間違い無し!)
 
そのコンビが書いた短編ミステリ集なのだから、これは読み逃せない。
 
とはいえ、これって全作、結局ちょっと洒落たクライム・ストーリーというか、
ミステリ・コント(お笑いの要素じゃなくて、寸劇って意味でね)だった。
 
というわけで「読めた」という満足感は大きかったものの、
評価としてさほど高い点は付け辛いかな。なので、採点は7点。
 
ベストはダントツで、オチの衝撃度から「最後の台詞」に決定。
第二位も悩み無く、本書のタイトルが一番似合う「愛しい死体」に決定。
この二作が抜きん出てて、次が選びにくいのだけど、残る一作は「ジェシカって誰?」かな。