新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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女王の叫びとミステリの祈り

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刑事コロンボ』の名コンビ、R・レヴィンソンとW・リンクが製作総指揮を務めた本格ミステリドラマ『エラリー・クイーン』のシナリオ集。未製作の表題作ほか、4本のシナリオを収録。さらに全23話のエピソードガイドも収録したファン必携の一冊。

1.はもうこれよ、これよ。買うっきゃ無いキーワードばっかりっしょ。問答無用。2.はここでレビューした通り、第5回ミステリーズ!新人賞受賞作「砂漠を走る船の道」は本当に傑作。このときの予言「この系統で中編集を編むことが出来たら、その年の本格シーンを賑わせてくれることは間違いないように思う。」が当たるかどうか、確認せざるを得ないでしょ。あのレベルがもう一編でも書けるとしたら、大山誠一郎以来の大型新人の登場かもしれないぞ。絶対に見逃せない。
 
それとそれと、こっちもビッグ・ニュースだぞ(といっても喜ぶのはごく少数かもしれないが)。論創社のHP見に行ったら、こんなの見つけちゃった。


狩久探偵小説選【論創ミステリ叢書】 狩久(著)
3月上旬発売予定
税込予価3,570円
 
【収録内容】
〈創作編〉
見えない足跡、共犯者、呼ぶと逃げる犬、たんぽぽ物語、虎よ、虎よ、爛爛と―― 一〇一番目の密室
 *
落石、氷山、ひまつぶし、すとりっぷと・まい・しん、山女魚、佐渡冗語(「作者の言葉」含む)、恋囚、訣別
〈随筆・評論編〉
女神の下着、《すとりっぷと・まい・しん》について、或るD・S論/料理の上手な妻、微小作家の弁、匿された本質、酷暑冗言、ゆきずりの巨人、楽しき哉! 探偵小説

嬉しすぎる、嬉しすぎて涙が出そうだ。