米澤穂信と古典部
これだけの個人誌が編まれるなんて、米澤さん、凄いなぁ。
作家冥利に尽きるような本だと思う。
題名通り、古典部にとことんこだわったコンテンツと、
米澤氏本人に切り込んだコンテンツのてんこ盛り。
前者の方はそれなりにディープ。
作者本人による全作品解説に、隠れネタ公開、
古典部辞典とか、豊富な内容。
「古典部メンバー4人の本棚大公開」
なんて切り口もなかなか面白い。
これ考えるの楽しかっただろうなぁ。
書き下ろし短編はミステリ色薄すぎだったけど。
後者も歴史年表に、インタビュー、
仕事場拝見、密着レポート、講演録、
いろんな方からの30の質問とか、
まんべんなく整ってて。
ファンブックとしてきちんと成立した一作。