TSUTAYAの準新作&旧作110円クーポンにて鑑賞。
緊急通報指令室のオペレーターであるアスガー・ホルム(ヤコブ・セーダーグレン)は、ある事件をきっかけに警察官としての一線を退き、交通事故による緊急搬送を遠隔手配するなど、些細な事件に応対する日々が続いていた。そんなある日、一本の通報を受ける。それは今まさに誘拐されているという女性自身からの通報だった。彼に与えられた事件解決の手段は"電話"だけ。車の発車音、女性の怯える声、犯人の息遣い・・・。微かに聞こえる音だけを手がかりに、“見えない"事件を解決することはできるのか―。
脚本勝負の低予算映画の佳作。
舞台はオペレーションルームのみ。
手がかりは”電話”のみ。
そこから単なる緊急通報のオペレータとしての役割を逸脱してまで、
事件解決を目指していくのだが……という話。
これだけの限定状況の中で、どんでん返しを描いているのが
流石と言えば流石だし、これだけの限定状況だからこそ、
そこまでの驚愕ではないと言えば、そうでもあるかもしれない。
もう一つの主人公自身の物語が徐々に暴かれていく部分が、
本作を人間ドラマとして深くしている要素だろう。
そして、余韻を残す最後の電話。
自分の第一感は奥さんだったんだけど、
この題名を改めて考えると、
相棒もしくは冒頭の記者なのかもしれないね。