本格ミステリ作家にとって、『(アルファベット1文字)の悲劇』という題名を付けるのは、
相当の覚悟と自信が無いと、おいそれとはやれない行為だと思うし、
しかも自身もア
マチュア時代からミステリサイトやってた米澤さんだしなぁと、
ちょっと期待し過ぎちゃったかもしれない。
レーン四部作とは全く関係なく、
内容的に
たまたまこうなっただけなんですぅ~という
作者の言い訳する声が聞こえてきそうだ。
一つ一つの短編が格別本格として面白いわけではない。
全体としての趣向も普通に予想の範疇かと思う。
動機としての社会派本格というところが興味深い点かなぁ。
採点は平凡な6点。