新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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最後のページをめくるまで

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  • 作者:水生 大海
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2019/07/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
曽根圭介「腸詰小僧」同様、後味の悪いどんでん返し作品集。
 
やはり各種のアンソロジーに録られている、冒頭の「使い勝手のいい女」が出色。
スリードの効き具合が心地よい。
 
他はさほどどんでん返しの威力は強くないんだよなぁ。
 
第二位は題名の意味が最後にわかるという点で「わずかばかりの犠牲」かなぁ。
第三位は一応意外性を狙ってはいる「監督不行き届き」で。
 
意外性は薄く、読後感も良くないので、採点は6点。