新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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ブレードランナー 最終版

ブレードランナー 2049」を見に行こうと思ってるので、
その予習に、もういつ買ったか覚えてもいないほどの昔のDVDを引っ張り出した。
2001年宇宙の旅」「2010年」「2300年未来への旅」と4枚組セットで購入したもの。
 

ブレードランナー 最終版 [DVD]

ブレードランナー 最終版 [DVD]

30年以上前の学生時代に読んだ原作の印象が悪かったせいもあってか
(その頃の自分にとって相性の悪い二大SF作家がディックとル・グィンだった)
世間の評判ほどは自分の印象は良くなかった。
 
勿論スタイリッシュな映像は文句なく素晴らしいのだけど
(猥雑な古めかしさも持った未来世界の造型が特に良いよね)
ストーリーは比較的単調なアクション映画だよなぁと。
SFとしてはちょっと薄っぺらさを感じてしまっていた。
 
今回改めて見返してみて、その印象が大きく変わったわけではないが、
ストーリーを追う必要が無くなった分、全体としてのまとまりで
捉えることが出来、評価としてはだいぶ好転した。
 
あれからのSF映画の流れを知った上で見ると、
この映画が大きなスタイルを形成したとも言えるようにも思えるし。
 
ちなみに買ってから封も切ってなかったので、再見とはいっても
このディレクターズカット版を見るのは今回が初めて。
デッカードのナレーションが入ってなかったり、
ラストシーンの切り方が全然違ってたりするらしい。
たしかに全体のスタイルの統一としてはこれは納得。
ただ、上映版の方の大人の判断もちょっと理解は出来るかも。
 
さぁこれで続編見に行く準備は出来たぞ。