新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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ターミネーター:新起動/ジェニシス

ここからの3本はキャンペーンで当たった作品。

シュワちゃんの帰還。
 
その I'll be back. が実現しちゃったのがやっぱ嬉しいとこだよね。
勿論この台詞も飛び出すわけなんだけど、感動というより笑っちゃった。
そこまでカッコイイタイミングでは全然無かったしな。
 
ところで、若いシュワちゃんの登場には最初ビックリした。
あまりの違和感の無さ。もうCG技術はここまで来てるんだなぁ。
手間さえかけりゃ、ジェームス・ディーンの新作だとか、
マリリン・モンローの新作だとか、作ろうと思えば作れるんだね。
 
ってことで本題。
ターミネーター1・2を充分に咀嚼して、新たな形に組み上げたこの作品。
全部を盛り込まんがために、煩雑さが増したストーリーになってるので、
指摘しようと思えば突っ込みポイントは幾らでもありそうだけど
(リセットが幾らでも効く時間物だから余計にねぇ)、
個人的にはそんなに悪くないんじゃないのと思えた。自分は満足。
 
世界観を根底から崩しかねないラスボス設定も賛否両論あるだろうけど、
こういう形も方向性としては納得できるので、ありだと思う。
ただこの設定だと、新シリーズの結末を爽快感をもって描くのが難しそうなのが懸念点。
1・2という大傑作を台無しにした3のような轍を踏まず、上手〜く持ってって欲しいなぁ。
本作で3・4は無かったものに出来たので、これから真の結末が描けるはずなので。
 
ただ能力的にも映像的にもT-1000と変わんないやん、と思えたのが残念ポイント。
それだけT-1000が時代を先取りしすぎてたのかもしれないけど。
単にリアルさを増すという方向だけでなく、新たな着想を見せて欲しかったな。