エドウィン・ドルードのエピローグ

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エドウィン・ドルードのエピローグ (ヴィンテージ・ミステリ・シリーズ)

現代の（と言っても古典ミステリなので、既に現代でもないわけだけど）刑事二人が
過去に（と言っても単純な過去ではなく、ディケンズの作中世界なわけだけど）
タイムスリップして、捜査を行うミステリ。
　
文豪ディケンズの有名な未完ミステリ「エドウィン・ドルードの謎」
その謎解きとしては、非常にオーソドックスな解決に思える。
いきなりタイムスリップという飛び技できたものだから、
そこもぶっ飛んでるかと思ってしまったのだけど。
ただ幾つかのツイストは効かせてあるけどね。
　
時間物的な処理は残念ながら薄かったかなぁ。
裁判シーンのユーモア感とか、どんでん返しの補足的な役割とか、
そういう見せ場は一応用意されてはいるけど。
現代捜査と時代との矛盾とか、突っ込みポイントがもっと欲しかった。
単純にシリーズ探偵役を持ち込む手段に過ぎなかったのかな。
　
採点は６点。