新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

本格ミステリ書評サイト「幻影の書庫」の旧管理人のブログです。カテゴリー欄の全レビュー索引より、書評、映画評、漫画評、その他評の全一覧リストを見ることが出来ます。同じくカテゴリー欄の年間順位表より各年度の新刊ミステリの個人的ランキングを確認出来ます。

十角館の殺人

12/30~1/3 日本テレビにて放送分。全5話。

例によってChatGPTに描いて貰った十角館。もっと正十角形に近くなるように条件付けて何度か書き直させたけど、正六角形か正八角形にしかならない。結局最初のコレを採用。ChatGPTは図形が苦手なのかしらん?

 
2024年のHulu年間視聴ランキングで1位に輝いた作品。
どうしても見てみたかったので、地上波放送されると訊いて、
歓喜の舞を踊ったよ(比喩的表現です 笑)。
 
あの映像化不可能な作品を、いったいどう実現させ得るのか。
 
……
 
…………
 
………………
 
まさかの(ってこともないか)超古典的手法だったとは。
まぁ、正攻法っちゃあ、正攻法なんだけど。こんな映画何本かは見てるし。
 
たしかにこれで、あの衝撃の一行を実写版で成立させてはいるけれど、
だからといって、すっきりはしないんだよなぁ。
 
だって、こんな風に雰囲気を変える意味が無いもの。必然性が皆無。
ギリギリ言い訳が立つようにはしてるつもりなんだろうけど(体調の演技のため)、
でも、やっぱ、あくまで視聴者を騙すためだけのものでしかないと思えちゃうんだよね。
(これまでに見たことのある同等な手法の作品は、作中の必然性が必ずあったと思う)
ミステリ者としては、手法にも必然性を持たせて欲しかった。
 
同じ綾辻の同様に映像化不可能な作品である「Another」の漫画版では、
仕事とプライベートという必然性があって、納得出来たんだけど。
(怖くて実写版の方は見てないんだけど、評判最悪ってことは、
 このドラマと同じ手法使って、ミエミエで大失敗してたりするんだろうか)
 
でも、まぁ、あの衝撃の一行と犯人の名前くらいしか覚えてなかった十角館を
こうして改めておさらいできて、それだけでも満足できたよ。
 
これで揃えようと思ってた漫画版(1巻のみ購入済み)は不要かな。
内容はさらえたし、1巻をパラ見したら、同じ手法だとわかったし。
(漫画版だと、更に安直に成立できる手法だから)
 
さて、第二弾の制作も決定してるとのこと(その宣伝のための地上波だものね)。
迷路館かなぁ? 時計館かなぁ? きっと、どっちかだろうな。自分は迷路館推し。
でも、それがまた地上波に落ちてくるのは、いったいいつになることやら。
(第三弾の制作が決まらなかったら、落ちてこないかもしれないしな)