- 出版社/メーカー: 東宝
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ここんところの三谷作品の中では、というより、ひょっとしたら「12人の優しい日本人」以降の三谷映画の中で、一番好きかもしれない。
「ショウ・マスト・ゴー・オン」のようなドタバタ群像劇が三谷の真骨頂だと思ってたけど、そうとばかりも言えないのかもな。その形式の代表的作品「THE 有頂天ホテル」も決して悪くはなかったんだけど、なんか大味。大物役者を何人も使う分、それぞれに見せ場をって縛りが限界を作ってるのかもしれないとも思う。そういう面では当時は無名の役者ばかりだった、TV版の「ショウ・マスト・ゴー・オン」の方が遙かに面白かったもの。
今回は、西田敏行ってキャラクタ(作中人物としても役者としても)が中心にドカ〜〜ンとあって、あくまでもそれを中心に動くので、なんかブレがなくて終始愉しめた。
ユーモアとペーソスのバランス感も良かったよ。
娘と二人で見てたこともあって、ちょっとやばかったかも。
草薙くんが人の良さ風味だけじゃなくて、もっと哀愁の味を出してくれてたら泣いちゃってたろうな。
見て良かったわん。