新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

本格ミステリ書評サイト「幻影の書庫」の旧管理人のブログです。カテゴリー欄の全レビュー索引より、書評、映画評、漫画評、その他評の全一覧リストを見ることが出来ます。同じくカテゴリー欄の年間順位表より各年度の新刊ミステリの個人的ランキングを確認出来ます。

テリー・ギリアムのドン・キホーテ

TSUTAYAの新作・準新作5本1,000円で鑑賞した作品。4本目。

 
この呪われた企画がついに完成していたとは知らなかった。
(でも、思い返すとSF研のY氏の日記で以前見かけてたな)
ほぼ20年をかけて完成されたと訊くと期待してしまうが、
その期待を満たすほどの作品ではやはりないよなぁ。
 
原本である『ドン・キホーテ』という下敷きがあるので、
妄想が適度の範疇に収まっているのが、
いまいちはっちゃけてない印象を与えるせいかもしれない。
 
主役のアダム・ドライバーは、こういうダメな役の方が似合うな。
カイロ・レンの時にはそのダメさがマイナスに思えたから。
一番最初に主役に挙がってたジョニー・デップとか、
ユアン・マクレガーとかより、良かったんじゃなかろうか。
 
キホーテ役のジョナサン・プライスも納得の出来映え。
ただ、こちらは最初のジャン・ロシュフォールで観たかった気もするけどね。