TSUTAYAの半額キャンペーンにて鑑賞。
- 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
- 発売日: 2009/02/13
- メディア: DVD
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複数の重要なモチーフに彩られた映像の挿入や、時間軸の重ね合わせなどで(現代のトリッキーな演出に比べればまだ大人しいが)、不条理感にさいなまれる。中途ではいったいこれはどういう話なのか見失いそうになるが、最後まで見ると別に難解な話ではなかったことがわかる(この辺はネタバレ・フィールドにて)。
雰囲気を全部剥ぎ落とせば珍妙なバカミスだとも云えなくもないが、ギリギリ一歩手前で踏み止まったような作品。
(「赤い影」ネタバレ感想)
全体的な不条理性が、ラストの演出を見ると、「死に行く主人公が走馬燈のように過去を振り返っている光景」かとも思えたりはしたのだが、さすがにそこまで現代的な手法ではあるまい。
単純に、主人公は「未来を幻視」していたのだと、解釈して正解だろう。
娘の死を察知したり、オカルト姉妹に能力を指摘されたりしていたのが、充分な伏線なのだから。
写真に流れる血や、自分の葬式に向かう妻と姉妹の姿などが、その未来幻視の代表例。
しかし、途中で挿入された姉妹の高笑いシーンを見たら、これは主人公夫妻は詐欺にあってるんだなと、ミステリ・ファンなら深読みしちゃうよなぁ。明らかに不自然な程に接近遭遇し過ぎてたもんなぁ〜。
これも一つ大きなミスリードだったぜい(って、こんなこと考えるのはミステリ・ファンだけ?)。
でも、いやぁ、犯人の登場シーンはやっぱバカミスだよね。