新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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究極の映像トリック

『幻影の書庫』選「あっと驚く大ドンデン返し映画」20傑にも、文句なく選んでいるし、相当以前に選んだお薦めミステリ映画ベストテンにも選んでいる。
今でも、どんでん返し映画やミステリ映画のベスト10を選ぶなら、どちらにも入れるだろうってくらい大好きな作品。
 
とにかく本作の最大の見所は、表題にも書いた究極の映像トリック。本の叙述でしか成立しないトリックはそれこそ無数にあるが、映像でしかあり得ないトリックというものは、それほど多くは目にすることが出来ない。
中でも本作は、「究極」と呼ぶにふさわしい特別なものである。
何がどう特別なのかは、たとえて言えば……
 
……いや、やめておこう。何の知識もない方がいいに決まってるのだから。
 
実はLD(レーザー・ディスクって覚えてるかい?)で持ってるのだが、これがひどいのなんのって。あの肝心なシーンをカットしてやがるし、裏ジャケットにはたっぷりと犯人の画像が入っているという、ミステリセンス・ゼロの編集が泣かせてくれる。
これでDVDもようやく廉価版になってくれたので、早速購入。
 
ショッカー(驚かすタイプのホラーね)だし、グロいシーンもあるので、良い子にお薦めは出来ないが、ミステリ・ファンなら一度は見てみてもいい作品なんじゃないかと思う。