サボテン姫とイグアナ王子

サボテン姫とイグアナ王子 (清原なつの忘れ物BOX (1))

清原なつのの単行本未収録作品を集めた作品集。
作者らしいＳＦ色の強い作品が多いのも嬉しいし、ちょっと毛色の変わったファンタジー＆伝奇系の異色作が読めるのも目新しいところ。ラブ・ストーリーもいい感じ。
それと何より、作画グループ時代の同人誌から画像取り込みされた二作品が読めるのが貴重だろう。植田祐子ってのが本名なのかな。百合作品はともかく、「とまとジュースよ永遠に」を読むと、この頃から（'80年だよ）時間物ＳＦなんか大好きだったんだなってのがよくわかる。しかもアレックスなんだものなぁ。プロットが整理されてなくて、わかり辛い作品だけどね。まだ青い。
ってわけで、ファン必見の作品集かと。値段は高いけど。