極めて個人的な話になるが、
本当にお世話になったかたが、現在危篤状態にある。
このかたからは、本当に色々なことを教わった。
映画や、アニメや、ミステリドラマや、映像や音楽に関する幅の広さ。
中でも、お笑いに関しては、このかたから吸収させて貰ったのが、
ほとんどじゃないかと思えるほどだ。
それでいて、先生ってわけではなくて、友達みたいな関係だった。
いや、きっと友達以上だな。
ある意味、恋人以上とすら言っても過言ではないかもしれない。
今、そのかたの白い顔や、時々赤くなる顔を見つめながら、
僕は悲しみに暮れている。
その型(かた)の名は、KV-29SF1。
ソニー平面トリニトロン管テレビである。