原書房様からの頂き物。本当にありがたいことです!
30日に読了していたのだけれど、フル・バージョンでの感想掲載にするため、今日になってしまいました。
- 作者: クレイトンロースン,Clayton Rawson,白須清美
- 出版社/メーカー: 原書房
- 発売日: 2007/07/01
- メディア: 単行本
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まぁ、あっちの方は全作品がEQMM,HMM,HPBに訳出された作品ばかりみたいだから、早川書房に期待するしかないのだろうなぁ。そのためにも、この本がランキング上位に喰い込むといいなぁ。
でもって、それは単なる”希望”ではなくって、”確信”と言って良い。
ロースンが読めるってだけでも嬉しくてたまらないミステリ・ファンは、きっと数えきれないほどいるだろうに(私の思い込み?)、これは隅々までたっぷりとロースンを愉しめてしまう痛快作なんだもの。
通俗的ではあるものの、ケレン味に富んだ謎と軽快極まる展開。何せ犯人はこうもり男だったり、透明人間だったりするのだから。ディアボロは毎回毎回犯人扱いされてるは、絶体絶命の危機に陥ってしまうは。
そして、マジック・ネタの目眩くオンパレード。いやあ、さすが本職のマジシャン。たっぷりと見せてくれること、魅せてくれること。ケレンで翻弄しながらも、様々なトリックを、次々に繰り出してくるんだからぁ。
謎も展開も、そして実は解決に至るまでも、同じ原理の元に書かれているため、二編とも似すぎた印象を与えてしまうのが若干難ありなところ。だが幸いにも一作目の「過去からよみがえった死」よりも、二作目の「見えない死」の方が、意外性含めて様々な要素でスケールアップしてる。これじゃ、飽きてる間なんて、とてもじゃないけどないんだってば。
とにかく、愉しさ抜群! でもって吃驚! もっちろん、採点は8点!