新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

本格ミステリ書評サイト「幻影の書庫」の旧管理人のブログです。カテゴリー欄の全レビュー索引より、書評、映画評、漫画評、その他評の全一覧リストを見ることが出来ます。同じくカテゴリー欄の年間順位表より各年度の新刊ミステリの個人的ランキングを確認出来ます。

「チャングムの誓い」完結

11/18(土)に、ついに全54話の放送が終了。
取り損ねてしまった回が一話分あるだけで、それを除いて全話鑑賞しちゃったよ。あぁ〜、面白かったぁ〜。韓国文化の基盤でもある「恨(ハン)」の精神としては、チェ一族の崩壊がクライマックスだから、そこで一通りの完結感を味わった後が長過ぎた気はするけどね。やはり女官時代が競い合いを頂点として、ドラマとして最高に充実していたように思う。
しかし、ほんとに韓流ドラマ(それも格別人気のある)らしく、目まぐるしいくらいの浮き沈みを、次から次へと繰り出してくる脚本には毎回驚かされた。数話で流れを作り出すなんてものじゃなくて、わずか一話の中でさえ何度かの逆転を見せてくれることもしばしば。全体のストーリーは、割とシンプルにまとめられそうな話だと思えるのに、これだけ毎回毎回ドキドキさせてくれて、次回もワクワクさせてくれるなんてね。
ある意味、良質のサスペンス・ドラマさえ、楽々と凌駕している作品だったかもしれない。全編がどんでん返しに続くどんでん返し。窮地がチャンスに、好機がピンチに、楽々と切り替わっていく。ほっと一安心する間もなく、次々に陥穽が襲いかかる。自分の中のミステリ・ファンの部分さえ、存分に惹かれてしまう作品だった。
大満足。長尺だったけれども、最後までそれが気にならないくらい、毎回夢中になって見ることが出来たよ。
さてお次は剣劇チェオクの剣」。ワイヤー・アクション時代劇ラブ・ストーリー。全14話と短いし、今度も見ることにしよう。