新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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ラーメンズ第12回公演『ATOM』

 
収録コントは以下。
・上下関係
・新噺
・アトム
・路上のギリジン
・採集
・アトムより
 
前回に引き続き、更に演劇性を高めたような公演。
そのためか一作一作の濃度が高く、コント数も6本と少なくなっている。
ただ、その分笑いの要素は控えめだったと思う。
 
タイトルはWikiによると、初心に戻るためのAから始まるアルファベット4文字で、
「これ以上分割できない最小単位」という点が意味を持っていたということだったが、
それよりも鉄腕アトムから感じられるような、SF感とか、科学の最先端みたいな
イメージがしっくり来るように自分には思えた。
 
わかりやすくSF感のある「上下関係」「アトム」「アトムより」の中では、
最後の落とし方を買って、「アトムより」を選択するかなぁ。
 
最先端というイメージでは、落語という芸を解体して、パロディを越えた
再構築を見せてくれたような「新噺」が今回のベストコントで。
 
もう一つ前作の「小説家らしき存在」のホラー風味を更に突き詰めたという意味で、
最先端のイメージを感じさせてくれた「採集」をベスト3の一角に置こう。
 
「路上のギリジン」は片桐仁無双作品の中では、なんかネタがつましくて、
いまいち笑いにくかったので、ベスト3落ちってことで。