新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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ラーメンズ第9回公演『鯨』

 
2001年に公演された漢字三部作の二作目。
 
収録コントは以下。
・ことわざ仙人
・超能力
・バースデー
・壷バカ
・絵かき歌
・count
・アカミー賞
・器用で不器用な男と不器用で器用な男の話
 
個人的にはそんなに乗り切れなかったかなぁ。
 
言葉で遊び尽くすというより、演劇性の高い作品が多いことが、
自分の好みとは合致していないせいかもしれない。
 
言葉系3本「ことわざ仙人」「絵かき歌」「count」の中では、
パターンの巧みさで「count」がベストかなぁ。
 
演劇性の高さでは最後の「器用で不器用な男と不器用で器用な男の話」がダントツ。
笑い要素は高くないけど(ラーメンズには必ずしもそれを求めてるわけでは無いしな)
ペーソス感も含めて、味のあるコントとしては絶品。
 
今回もタイトルはとあるコントの中に直接出てくるけれど、
やはり他のコントとの共通性は何も感じ取れない。
Wikipediaを見たら「一見強そうに見えるがどこか守りたくなる鯨の二面性」
を裏テーマにしているらしい。そう言われるとなんとなく感じられないこともないか。