女の園の星 1巻
女の園のくだらないお話。
冒頭の頁に書かれたこの言葉が、
全てを物語っているようだ。
「くだらない」は勿論、作者の卑下の言葉でも無く、
読者としての貶し言葉でも無い。
このくだらなさを愉しむ作品なのだから、多分。
「カラオケ行こ!」の感想に書いたように、
「全編を覆うのは、とぼけたユーモア感。」
というのが本当にこの作者の持ち味だと思う。
「ぶっとんだ話ではあるんだけど、
なんだか妙なリアリティなんかも感じられて。」
ってのも、やはり本書とも共通の感覚。
本書の場合、ぶっとびよりも、この妙なリアリティだけを
お皿に盛り付けたような感触だけど。
で、やっぱ締めの言葉も同じになってしまう。
「たしかにはまる人ははまりそうだな。」
その心をもうちょっと続けるとしたならば、
「でも、自分としては、この辺でいいかな」ってところかな。