家電探偵は静かに嗤う。 3巻
この巻はメイン作品が無くて、小粒の作品ばかりの印象。
読者が真相を推測出来そうな作品も少なくて、
知らない知識を使って解決する、というのがほとんどだったな。
ただ、その中では、CASE.13「占い師 白と黒の境界」が
屈指の出来映えだろう。
幾つものトリックや豆知識が組み合わされていて、
特に「カーナビが親友が事故死した場所の近辺を表示する謎」と
「同じTV画面を見ていても特定の人物にしか文字が見えない謎」
ってのが強烈に面白い。
前者もそうだけど、特に後者はこんなこと初めて知ったよ。
この知識を得られただけでも、読んだ甲斐があったかも。