新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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沈黙の艦隊

10/01(日) イオンシネマ新百合ヶ丘にて鑑賞。

 
原作は大昔に単行本をリアルタイムで買っていて、
終わりかけ近くまでは既読(たしか最後までは買ってない)
 
なので、あれが2時間の枠に収まるはずは無いというのは、
勿論承知の上なので、冒頭部分だけなのは始めから納得ずく。
 
キャラクタ物ではない原作の映画化なので、
似せる、似ている、などのコスプレ的評価は無意味で、
原作で描かれている、その人物の本質をいかに表現出来るかが鍵で、
大沢たかお玉木宏も、その意味ではきちんと期待に応えてくれていた。
 
智的戦術の潜水艦バトルってのもやはり良い。
ただ、海江田の操艦の指示と、最終の結果だけではなくて、
その戦術自体が目に見える形で映像として表現されてれば、
もっと良かったんだけどなぁと、無い物ねだりはしてみる。
(今後のドラマ化の際の経費節減を見据えた作戦だったりして……)
 
でも、いいやん。個人的には充分満足。
「空母いぶき」みたいな、つまらない作品では全然無いよ。
シリーズとして観たい気持ちにさせてくれたよ。
 
ただ続編をどういう形式で出してくるのかが気になるな。
「キングダム」みたいに映画でシリーズ化ではなくて、
アマプラでドラマ化みたいになっちゃうんだろうか。
(ドラマから映画ってパターンは数限りなくあるけれど、
 逆パターンは珍しいかもね)