新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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魔女も恋をする

 
コバルト・シリーズ「海外ロマンチックSF傑作選」の1巻目。
この2巻が例の「たんぽぽ娘」で、結構長い間これでしか表題作が読めなかったのではないのかな。
自分も当時買ったこの2巻しか持ってなく、1,3巻はネット古本屋の捜索リストに入れてたんだけど、
さすがにずっと出物は無かったので、すっかり忘れ果ててた。
 
先日「吸血鬼は夜恋をする」を読んで、題名からこれを思い出し、そう云えばと
図書館で検索かけてみたら、この 1巻だけは置いてあったので、借りてみた次第。
 
う~ん、これは図書館で充分だった。
ロマンチックにときめく作品は無かったわぁ~。
 
ベストは必ずしもこの落とし方が好きとは言えないんだけども、
ロマンチック的には、J・T・マッキントッシュ「第十時ラウンド」かな。
第二位は富者の設定と少しの切なさが良い、ジョン・ブラナー「完全なる富者」
第三位は切なさの処理に不満ありだけど、マーガレット・セント・クレア「光、天より墜ち……」
第四位は心地よくはあるんだけど、ちょっと脳天気っぽい、ロイ・ハッチンズ「魔女も恋をする」
最下位は長編の一部だし、ロマンチック感は希薄のトマス・バーネット・スワン「ユニコーンの谷」