新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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金田一少年の事件簿30th 1~2巻

 
きっちりと2巻まるまるで完結する「八咫烏村殺人事件」
 
長尺だし、周年企画だからか、かなり読み応えのある作品だった。
 
突っ込みどころは幾つもあるようには思うが、
三つの不可能犯罪のそれぞれが全く違う手筋で、
なかなか凝っていたと思う。
 
2番目、3番目は比較的シンプルだけど、
やはり見所は最初の事件だな。
新本格の最初期作品を彷彿とさせるトリックで、
ある意味金田一史としても意味ある作品になってる
という解釈も可能かも。
 
全て結構無理筋に思えなくもないので、
評価は分かれるかもしれないが、
個人的には好きな部類に入る作品だった。
 
次の話も2巻まるまるで完結するようなので
(後編は4月発売、30周年もそれで完結みたい)
是非揃えて読んでみよう。