森見登美彦リクエスト!美女と竹林のアンソロジー

 
美女はまぁ付け足しで、編者の意図としては、竹林小説アンソロジーってことらしい。
けど、やはり競作のテーマとしては、あまりにも偏りすぎた選択だったようだ。
 
前半は竹林を持て余しすぎて、必然性のあるモチーフとして使えてない作品ばかり。
編者自身の作品を境界点として、そこからはどっぷりと作品の必然として取り込んではいるんだけど、
編者自身を含めて、竹林は異世界への入り口とでも云うような、揃いも揃って幻想譚ばかり。
 
なんか似たような話ばっか読まされた気がしてしまった。
特殊な視覚効果まで同じ作品も現れてきたりして、ますますそんな感じが。
 
編者の趣味に付き合わされただけの失敗アンソロジー
まぁ、そういった批判を込めて、採点は5点にしておこう。
 
ベストは、一応本格的な雰囲気作りを評価して、 京極夏彦「竹取り」にしよう。
第二位は、ごくごく普通のお話なのが本書ではまだましなので、編者の「永日小品」で。
逆にとんでも展開の矢部嵩「美女と竹林」を三位に。締め括り方は全く気に食わないんだけど。
竹林の意味がもちっとあったら、伊坂幸太郎「竹やぶバーニング」の方を選びたかったとこだけど。
 
さて、まだ数は少ないけど、明日、今年の年間順位表を公開することにしよう。
あと、順位表作ってて思い出しちゃったよ。
全作書き下ろしのアンソロジーは順位表対象にしてたんだった。
というわけで2017年度順位表も本日更新。