せっかく紹介を受けたので、自分自身の注目作品をピックアップしてご紹介。
【 国内ミステリ編 】
- 今村昌弘「魔眼の匣の殺人」 02/20本日発売
やはり国内ミステリ界の注目度は最高だろう。
これまでさんざん新人賞に応募してきてたわけではなく、ストック無しでの勝負みたいなので、
三冠王者の受賞後第一作という期待を一身に負ってしまうのは可哀相な気もするけれど。
- 梓埼優「狼少年 ABC」 2019年夏
実は自分自身の一番の注目作は文句なしに本作。
名編「スプリング・ハズ・カム」を含む、春夏秋冬を描く四つの感傷的な物語。
ミステリ・フロンティア100冊突破記念刊行作品。6年振りの新作。待たされたよ。
春夏秋に続く、小佐内さんシリーズの番外作品集。冬で完結する前の最後の顔見せ興行なのかな。
しかし、10年振りのシリーズ新刊なんだとか。冬まではあとどのくらい待たされるのか?
- 東川篤哉「仕掛島」 2019年冬
長編としては10年振りだとか。売れっ子になってしまったが故の嬉しい悲哀か。
広く求められてきた軽妙ミステリから距離を置いて、トリック小説として原点回帰出来るのか?
「ミステリーズ!vol.94」(4月発売号)から連載開始。これは絶対に読むけど、単行本になってからだな。
【 海外ミステリ編 】
- ホーカン・ネッセル「悪意」 02/20本日発売
デュ・モーリアの騙りの妙、シーラッハの奥深さ、ディーヴァーのどんでん返しを兼ね備えた
傑作短編集。 こんな惹句を付けられたら、そりゃもう、読まなあかんでしょ。
- 小森収編「短編ミステリの二百年(全5巻)」 2019年5月(第1巻)
「短編ミステリ読みかえ史」を改稿したエッセイと、そこで言及された作品を集めたアンソロジー。
紹介されて気になった作品が、すぐその場で読めるなんて、なかなか素敵なアイデアじゃないだろうか。
【 SF編 】
このコーナーだけは説明会で選ばれてた作品と完全かぶってしまった。
- フレドリック・ブラウンSF全短編(全4巻) 2019年夏
「未来世界から来た男」で、フレドリック・ブラウンの虜になった。
既読作品が相当な割合占めてるとは思うけど、SF作品の全短編を集成だなんて、半端ないって!
- 「巨星 ピーター・ワッツ傑作選」 2019年3月
直径2億kmの巨大宇宙生命体との邂逅を描くヒューゴー賞受賞作「島」、
かの名作を驚愕の一人称で語り直すシャーリイ・ジャクスン賞受賞作「遊星からの物体Xの回想」など、
傑作ハードSF11編を厳選した日本オリジナル短編集。この二作品だけでも読みたくなるじゃないか。
- N・K・ジェミシン「第五の季節」 2019年夏
三年連続で三部作全てがヒューゴー賞長編部門を受賞したという、前人未踏の奇跡のシリーズ。
こんな凄すぎるエピソードを聞かされて、読まずにいられる我慢強い人間でいられるかしら?
- 「文庫創刊60周年記念アンソロジー宇宙編/時間編」 2019年夏~秋
宇宙編、時間編のどちらを書くかは作者に委ねられたんだって。
ほぼ半々に分かれて、若干時間編を希望した作家が多かったそうな。
意外な人が意外な方を選んでる例もあるんだって。少なくとも時間編は読んでみたいな。
【 その他編 】
- 映画「移動都市/モータル・エンジン」 03/01公開予定
ロンドンが移動して攻めてきて、都市が喰われる(笑)
まぁ若干不安を感じてしまうことは否めないけど、行くかなぁ、行くだろうなぁ、きっと。
映像は文句なし、凄そうだし。行くよなぁ、行くでしょ、行こうっ!