新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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探偵は教室にいない

探偵は教室にいない

探偵は教室にいない

鮎川哲也賞受賞作。
審査員に北村薫加納朋子がいる中での日常の謎
二人とも口を揃えて、かえって厳しく見てしまうので不利という言い方だったが、
ほんとのところはどうなんだろうなぁ。
こういうタイプの作品が好きという要素は否めないだろうから。
 
というのも、この作品にはほとんど感銘を受けなかった。
 
そんなに魅力的なキャラ設定とも思えなかったし、
何より、謎と真相との距離が極めて近いと感じられた。
 
それではミステリとしてとても小さく感じられることになる。
 
まぁ最後の短編は試行錯誤具合や一応推論のロジカルさも楽しくはあったけれど、
これまでの数多ある日常の謎作品群に、名を連ねるようなものでは全然無い。
 
個人的には宇宙人の作品の方を読みたかったなぁ。
なんだかそっちの方もちゃちい作品っぽくはあったけど。
 
採点は6点。受賞作でなく、佳作扱いくらいが妥当かもと思えた作品。