新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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ゲット・アウト

TSUTAYAの「新作・準新作5本で千円」で借りた作品、第四弾。

TSUTAYAでの推しが気になって、決めたのはアカデミー脚本賞だったってこと。
この賞は結構ハズレ無しで、これまでも秀作に何回も出逢えてるからな。
 
で、たしかに比較的良作の部類には入るとは思うんだけど、
「映画の常識を覆すサプライズ・スリラー」ってほどではないよなぁと。
 
これと非常に似たような趣向で、
これよりも優れた作品を挙げることが出来るからなぁ。
 
あちらは超自然ではあるけれど、ストーリーとしては極めて自然。
こちらは現実風にはしてるけど、漫画チックなB級感が拭えなくて、
逆に不自然さをたんまりと感じてしまう。
 
また、意外性の演出に関しても、あちらの方が遙かに上だと思う。
どうしても比較すると本作の方が明らかに落ちるように思えてしまう。
 
サファイア」に続いて、黒人差別ネタだってのも、
タイミング悪かったのかもしれないけど。
 
脚本賞は納得はできるけど、期待以上の作品ではなかった。