- 作者: 小林泰三
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2018/04/28
- メディア: 単行本
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2作目の「クララ殺し」は全く期待感を満たしてくれない作品だった。
1作目のやりくちをただ単にもう一度踏襲しただけの、焼き直し作品だったから。
さすがにその轍はもう踏まないだろうと不安半分に思ってはいたが、
今度こそはちゃんと期待に応えてくれた。
この世界観を活かしきって(というか、見事にミスリードに利用して)、
新たな驚愕を産み出すことに成功している。
オズの魔法使いであることが、ちゃんと必然性になっているわけだし。
ジュディ・ガーランドの映画でしか知らない自分だけど、
一応それだけでも把握してれば充分だったな。
勿論、それ以降の原作(全部で15冊もあるだなんて初めて知ったよ!)を
知っていれば、もっと楽しめる話のようだが。
ジュディの裏話は知らなかった方が良かったけどなぁ。
今回はお見事。採点は7点。個人的年間ベスト10は当確だな。