【奇術探偵ジョナサン・クリーク(ほぼ)全作レビュー】
#3 「開かない箱」
伝説の芸人、ジャック・ホリデーの先妻殺しの罪で逮捕されていたアランが釈放され、その直後にジャックの死体が核シェルターの中から見つかった。警察は自殺と断定するが、彼は手の関節炎の重症患者で、銃を持つことなどできない。さらに核シェルターの入り口の鍵は内側から施錠されていた。この密室殺人の謎にジョナサンとマドリンは迫っていくが……。
究極の密室。
そう呼んでも差し支えあるまい。何せ核シェルターだよ。完全に閉ざされた核シェルターの中で、銃を持てないはずの男が死んでいるという、魅力的な謎。
これにちゃ〜〜んと満足させてくれる解決をもたらしてくれる。
真相もさることながら、それ以上にね、推理がね、ダブル・ミーニングがね、そして手掛かりがね。
買い置きの電球が大きさの違う物に変わってる。さて、こんな手掛かりが一体どんな意味を持つと思う?
ミステリ・ファンならきっと、こんな些細なホワイの処理にしびれてしまうこと、間違いなし。
シーズン1(第六話まで)中の最高傑作だと思う。