フォロウィング

フォロウィング [DVD]

TSUTAYAの半額キャンペーンにて鑑賞。
「メメント」同様に時系列の操作で観客を惑わす、ノーラン監督の処女作。本作の場合時間軸が不規則に錯綜しているのだが、主人公の外観が明確に違うというサインがあるため（最初は逆に戸惑う要因にもなるが）、意外に混乱せずに済む。
しかもラストにはわかりやすく明快などんでん返しが待ちかまえていて、企み自体が全体を通じて一本のストーリーとして成立している。謎解きがバラバラのピースを寄せ集めて画として見せてくれるイメージに近いのだ。これって凄くミステリ的だよね。
このためこれだけ複雑な構造を持ちながらも、初見ですっきり理解を促してくれる。「メメント」とはまた違う形での良作だと思う。