新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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ハウンター

TSUTAYA西友町田店の百円クーポンで、昨年末に鑑賞した五本の一本目。

 
「CUBE キューブ」のヴィンチェンゾ・ナタリ監督作品。

時間ループの展開で始まる本作だが、時間物という雰囲気ではない。
時間を隔てた活躍もあるのだけど、時間物とは別種の作品だと思う。
本作最後の描写も時間ループ物らしさが満開ではあるのだけど、
それでもやっぱ違う、本作は時間物ではない。
 
映画としては謎解きのような展開で、興味深かった。
中盤で、比較的あっさりとした描写で驚愕の真相が語られる。
 
そこから時間物から逸脱して、本作独自の展開に突入していく。
 
謎解きから、最後の解決に至るところまで。
ここで言う解決とは、ミステリ的な真相の解明という解決ではなくて、
事態を収束させる解決という意味の方で。
 
この監督だから、放り出されたままになっちゃうんじゃないかと
密かに懸念してたんだけど、ちゃんと閉じた作品になってたと思う。
 
時間物とは別種ながらも、単純ではない作品で、ちゃんと引っ張り回してくれて、
それでも広げたものは閉じてくれて、見応えのある良作だったと思う。