新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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A級プロ棋士と一戦を交える

昨日近所の団地のお祭りで、なんと鈴木大介八段の指導対局があるということで、息子を連れて出かける。初の中間試験直前だろうが関係あるまい。さすがにこれほどのプロに直接指導を受ける機会なんて、滅多にあるはずがないもの。部活は将棋同好会に入る予定の息子にとっては、こんなチャンスを逃せるはずがない。
タイトル挑戦は竜王戦一度のみではあるが、NHK杯の優勝経験もある、順位戦A級の棋士。A級の定員は10名なので、日本でほぼトップ10クラスの棋士だと言って間違いないのだ。これでもまだピンと来ないかもしれないが、「ハチワンダイバー」の将棋監修を担当されてると云えば、「ほえっ〜」と思ってくださる人も多いだろう。なんでこんな田舎町のちっちゃなお祭りに狩り出されてるのか不思議だが、鈴木ふとん店主催ってことを考えると、親戚の縁でしょうがなくってことなんだろうね。
 
なんだかほとんど宣伝されてなかったこともあって、あまり人も多くない。将棋盤が十面くらい用意されていて、一人で相手をする多面指し。最初は子供の部だったんだけど、5人くらいしかいなかったので、大人も混じってやっていた。
「このくらいなら勝てそうかなぁって思えるくらいに駒を落としていいよ。でも、それでもなかなか勝てないと思うけどね」
ってことで、息子は6枚落ちで挑戦(飛車、角、両香、両桂落ち。つまり、相手は歩以外では王と金銀各2枚の5枚という状態)。緊張していたのか見落としも多く、それなりには頑張ったものの、負け。今度は8枚落としで挑戦したところ、これはあっさりと終始押せ押せで勝利。
これは対局中の鈴木八段と息子(の後頭部)。

やってる人数も少なかったので、息子が二戦目を始めるときに、私も6枚落ちで挑戦。幸運にもあまり危なげなく勝利を収めることが出来た。
「これなら多分4枚落ちで大丈夫ですね。6枚落ちで勝てたら大体3級くらいと言われてるんで、1、2級くらいだと思いますよ。道場とか行かれることがあったら、2級くらいの棋力だとおっしゃって大丈夫だと思いますよ」
 
おお、凄い、結構褒められちゃったよ。でも、攻めは棒銀しかできないし(バカの一つ覚え)、王様を守ったことすらない私としては、そんな棋力はないことは明白なのだが、でも、やっぱり嬉しかったな。
息子も本と扇子(「徳不独」と書かれている)を貰った上に、貴重な体験ができて、親子でハッピーな一日でした。
 
指導対局が始まる前に、ハチワンダイバー1巻に貰ったサインを最後にご紹介。