新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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空手が実生活に役立つ唯一のこと

国士舘大学で、二、三年ほど空手を習っていたことがある。
こう書くとなんだか強そうだよね。「俺に触れると怪我するぜ、ふっ」なんて、普段言ってそうにも思えるよね。毎日瓦の五〜六枚は割っていそうだよね。
実は全然そんなことはないのだ。子供達を集めた教室で、息子一人でやらせるのはとても無理そうだったので、そのお付き合い。親御さんも一緒にどうぞ、ということだったのだが、結局大人って私一人。幼稚園児から小学校中学年くらいの子供達と混じって、習っていたのだもの。しかも息子は週二回で、私は土曜日だけの月三回くらい。
うちら親子二人共々進級は遅めのペースだったので、ほんのちょこっと級が上がったくらいの、弱っちいもんに過ぎない。空手を学ぶというよりも、体力作りみたいなもんだったから。あとは精神修養みたいなつもりでね。 
強ければまだ何か機会があるかもしれないし、それなりの自信が実生活に生きることもあるだろう。でも、弱々の私でも、実は一つだけ、空手が実生活に役立っていることがあるのだ。
 
昨日から今日にかけて、試作立ち会いのため宿泊出張。豊橋駅のビジネスホテルに一泊した。
 
えっ、突然話変わってどうしたの、だって? いやいや話は続いてるんだってば。
あくまでも私の場合だけど、空手が実生活に役立つ唯一のこと、それが「浴衣の帯が朝まで絶対にほどけない」という結び方が出来るようになったこと、なんだもの。道着の帯と同じ結び方をすれば、どんな寝崩れ方をしたって、どんなに浴衣がはだけたって、帯は寝たときと同じくしっかりと結ばれている。それでいて勿論、自分でほどくのは問題なく出来る。
えっ、それって3分でマスターできることじゃない、だって?
そうかもしれないね。
でも、すぐほどくこと出来るのに、朝まで決してほどけない結び方って出来てる?
あっ、綺麗な女性の方なら、一緒に浴衣になって教えてあげますので、ご連絡をどうぞ(って、あっ、かみさんの跳び蹴りが……)