新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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娘が婿になり損ねる

休みを取って、娘の幼稚園の発表会を見学。出し物はオペレッタ「ねずみのよめいり」とメロディオン演奏。有名な昔話だが、一応簡単に粗筋を紹介しておこう。

ねずみの男に求婚されたねずみの娘。「私、いっちばん強い男がいいの。ねずみなんてフン」と袖にする。
一番強いのは”太陽”だろうってことで、まずは太陽のところに行ってみたねずみの娘。ところが、太陽は”雲”に隠されてしまう。雲は”風”に吹き飛ばされてしまう。風は”壁”に阻まれてしまう。壁は”ねずみ”に囓られてしまう。
というわけで晴れてねずみと祝言を挙げることになったのだが、「でも、ねずみは”ネコ”に食べられてしまうわ」と結婚式当日に開眼。手に手を取ってバスで逃げだそうとするのだが、そんなうまくいくはずもなく、両家の親戚一族郎党共々ネコに食べられてしまいましたとさ。
「高望みなんてするもんじゃねぇ」という、玉の輿願望の娘さんを戒める、ありがたいお話なのでした。

後半、ミステリファンとしては脚色を盛り込ませて頂きました(笑)
最近は横並び志向を反映してか*1、主役級、脇役級の区別がはっきりしない劇の作りが多いらしいが、うちの幼稚園はあまりそういうこと考えてない。
昨年の「もりのくまさん」では娘さん役を演ったのだが、服装も一番可愛い上に最初から最後まで出ずっぱりで、あれはずるいよなと自分の娘ながら思ったのだった。
今年は去年娘さん役だった子は、最初は希望していても、結果的にはみんなねずみの娘さん役から外れてた。さすがベテラン保母さん。子供に意識させない誘導が巧み。
というわけで娘の役は”雲”さん。白い衣装が可愛かったなぁ。誰に似たのか、物怖じせず、動きも歌も台詞もはっきりしてて上手かったにゃあ。
本日は親馬鹿な話ですみません。

*1:たとえば運動会では、手を繋いで全員同時にゴールさせる、なんてことが行われるところもあるらしい