ポプラ社を卒業した後は、創元と早川に育てられたと言っても過言ではない、そんなオールド・ミステリ・ファンはきっと多いはず。だから、こういうラインナップを見ると、思わず顔もほころんでしまう、そんなハヤカワ文庫の100冊。
でもってその頃のミステリファンって、ＳＦファンが意固地にジャンル固執してた中、結構ジャンル外の作品にも柔軟に手を出していたと思う。それというのも、そもそも読むものに飢えていたせいなんだろうけどね。国内ミステリだけでも読む本が潤沢に提供された、新本格以降の世代とは明らかに飢餓感が違う。綾辻登場時に大学生活を迎えた30代の後半当たりに、既読率の有意な段差があるんじゃないかと勝手に想像しているよ。
ちなみに私の既読作品は、以下の38冊。
「シャドー81」「見えないグリーン」「地球の長い午後」「アンドロイドは電気羊の夢を見るか？」「火刑法廷」「Ｙの悲劇」「さむけ」「深夜プラス１」「偽のデュー警部」「闇の左手」「ゲイルズバーグの春を愛す」「アルジャーノンに花束を」「ファウンデーション」「しあわせの理由」「地球人のお荷物」「ハイペリオン 上・下」「あなたの人生の物語」「愛はさだめ、さだめは死」「夏への扉」「虎よ、虎よ！」「ダック・コール」「マルドゥック・スクランブル 圧縮・燃焼・排気」「沈黙の教室 」「サマー／タイム／トラベラー １・２」「やみなべの陰謀」「太陽の簒奪者」「百億の昼と千億の夜」「パンドラ抹殺文書」「鷲は舞い降りた 完全版」「死の蔵書」「幻の女」「古い骨」「スタイルズ荘の怪事件」「怪盗ニック登場」「大穴」「死の接吻」「あなたに似た人」「ホーキング、宇宙を語る」
